On Cloudboom Voltの特徴と評価|26,400円のカーボンレーサーをStrike 2と比較

Cloudboom Volt(Celeste/Isle)のアイキャッチ用写真.

10kmからハーフマラソンのレースに向けて、上位モデルより価格を抑えたカーボンプレート入りのシューズを探している人に向けた記事です。
Cloudboom Voltは、2層のHelion HFフォームとカーボンファイバー配合のSpeedboardを組み合わせたOnのレース用シューズです。
日本では2026年2月に発売が報じられ、日本公式の価格は26,400円(税込)で、上位のCloudboom Strike 2より8,800円安く設定されています。
海外の試走レビューでは、Strike 2より硬めの乗り味という評価が共通しています。

目次

Cloudboom Voltはどんなシューズ?

Cloudboom Volt(Celeste|Isle)の外側面。
Cloudboom Volt(Celeste|Isle)の外側面。On日本公式

Onのレースシューズでの位置づけ

Cloudboom Voltは、Onがレース用にそろえる「Cloudboom」シリーズの一足として2026年2月に登場しました。
同じシリーズで日本公式に並ぶCloudboom Strike 2が35,200円なのに対し、Voltは26,400円です。
米国のレビュー媒体Doctors of Runningによれば、Onのレース用シューズで最も安いモデルです。

フォームとプレートはどちらもHelion HFとカーボンファイバー配合のSpeedboardで、名称は共通です。
違いはクッション構造で、Strike 2は前足部と中足部の間に細い溝を設けたCloudTec Sphereを採用し、Voltはスピードに合わせて調整したCloudTecを使います。

想定する距離

Onの日本公式が挙げる想定距離は10kmのスピード練習からハーフマラソンまでで、記録を狙うランナー向けのレースシューズという位置づけです。
一方で、発売時に報じたFASHIONSNAPは10kmからフルマラソンまでのレース向けと伝え、Globalの技術資料もマラソンまでを対象にしたうえで、ロッカー形状はハーフまでの距離に最適としています。

資料によって上限の書き方は違いますが、中心になる距離は10kmからハーフです。
フルマラソンが主な目的なら、日本公式がマラソンとハーフ向けとしているのはStrike 2のほうです。

スペック

項目 日本公式 Global技術資料
価格 26,400円(税込) 240ユーロ/260スイスフラン
重さ 210g(基準サイズの表示なし) メンズ210g(US8.5)/ウィメンズ182g(US7)
厚さ(かかと/前足部) 表示なし 39.5mm/34mm
ドロップ 5mm 4mm
ミッドソール 2層のHelion HF+CloudTec 2層のHelion HF+CloudTec
プレート カーボンファイバー配合のSpeedboard カーボンのSpeedboard
アウトソール ラバー 記載なし
幅・サイズ レギュラー幅・表記通り/メンズ25〜31.5cm、ウィメンズ22〜28cm メンズUS7〜15、ウィメンズUS5〜12
想定距離 10kmのスピード練習〜ハーフ 10km〜マラソン

日本公式とGlobalではドロップが1mm異なり、日本公式はウィメンズのページにもメンズと同じ210g・5mmを表示しています。
そのため、重さはGlobalのメンズ210g(US8.5)が基準サイズの分かる値です。
参考として、RTINGSが独自の方法で測った値はメンズUS9で209.1g、かかとの厚さ38.6mmでした。

World Athleticsの承認シューズ一覧には、Cloudboom Voltがロード競技用として掲載されています(2026年10月19日時点)。

構造の特徴

2層のHelion HFとカーボン配合Speedboard

Onの説明では、ミッドソールは軽量なHelion HFフォームを2層に重ね、エネルギーリターンを高める狙いの構成です。
組み合わせるSpeedboardはカーボンファイバー配合のプレートで、前足部でしなってエネルギーをため、蹴り出しの瞬間に解放する役割を持ちます。
Doctors of Runningの紹介では、Helion HFはPEBA系のフォームで、Speedboardはつま先までの全長タイプです。

つま先の反り上がりと中足部の溝

つま先は大きくせり上がった形状で、蹴り出しやすさと滑らかな加速を狙った設計です。
Globalの技術資料によると、ロッカー(反り上がり)の起点は後方寄りに置かれ、ミッドソールには着地で足を安定させるための溝(チャネル)が通っています。
アウトソールはラバーで、日本公式はカーブでのグリップと安定性を特長に挙げます。
一方でDoctors of Runningは、中央の深い溝に小石が入り込みやすいとして、未舗装路での使用は勧めていません。

アッパーとフィット

Cloudboom Voltのアッパーと履き口を上から見た写真。
メッシュアッパーと履き口。On日本公式

アッパーは通気性の高い軽量メッシュで、中足部をしっかり押さえる作りです。
幅はレギュラーの展開で、サイズは表記通りが日本公式の案内です。
海外の2媒体はいずれも、前足部はレース用としては広めでつま先にゆとりがある一方、土踏まず周りはタイトだという評価です。
Doctors of Runningは、甲が低めである点と、夏は厚めのアッパーが暑く感じる可能性も挙げています。

海外レビューでの評価

評価は、試走条件と入手経緯が分かる次の2媒体によるものです。

  • Doctors of Running(2026年4月7日):Matt Klein氏とAndrea Myers氏が、Onから提供されたペアでそれぞれ約40マイル・約30マイルを走った評価。
  • RTINGS(2026年6月19日公開、8月7日更新):自社で購入したペアを試験機で測定した評価。

評価されている点

Doctors of Runningは、ゆとりのあるつま先と安定したフィット、レース用としては抑えた価格を長所に挙げました。
ジョグや少しペースを上げた走りでは、足を守りながら転がるように進む感覚があったといいます。
RTINGSはクッション性の評価が高く、ハーフまでのレースを無理のないペースで走る用途や、かかとから着地するランナーに向くという結論です。

指摘されている点

両媒体とも、上位のレースシューズより硬めで、ペースを上げたときの反発は控えめという評価です。
Doctors of Runningはテンポ走やインターバルで重く感じたとし、RTINGSは同クラスでは重めで、10kmを超えるとクッションが薄く感じられると指摘しています。

向く距離の見方は分かれ、Doctors of Runningはマラソン練習のジョグや市民ランナーのマラソン本番を挙げる一方、RTINGSはハーフまでの使用を勧めています。
速いペースで強い反発を求める用途には、どちらの媒体も上位モデルを薦めます。

Strike 2とどちらを選ぶか

Cloudboom Strike 2(Aconite&Verdite)の外側面。
比較対象のCloudboom Strike 2(Aconite&Verdite)。溝の入ったCloudTec Sphereが見える外側面。On日本公式
項目 Cloudboom Volt Cloudboom Strike 2
日本公式の価格 26,400円 35,200円
重さ(日本公式の表示) 210g 191g
ドロップ(日本公式) 5mm 5mm
日本公式の想定距離 10kmのスピード練習〜ハーフ ハーフ・マラソン
クッション構造 CloudTec CloudTec Sphere
フォーム/プレート 2層のHelion HF/カーボン配合Speedboard 軽さと耐久性を高めたHelion HF/カーボン配合Speedboard

重さは日本公式の表示値で、どちらも基準サイズは示されていません。
価格差は8,800円で、日本公式の表示ではStrike 2が19g軽く、想定距離もマラソンまで伸びます。
RTINGSは、Strike 2のほうがクッションと反発に優れ、Voltは硬めで安定寄りと比べています。

Voltが合う人・ほかのモデルが合う人

Voltが候補になるのは、次のような人です。

  • 10kmからハーフのレース用に、Strike 2より予算を抑えてカーボンプレート入りを選びたい人
  • 柔らかく弾む感触より、硬めで安定した乗り味を好む人(2媒体の評価による)
  • レース用でも前足部にゆとりがほしい人

次に当てはまる場合は、Voltより別のモデルのほうが合いやすいと考えられます。

  • フルマラソンの本番が主な目的の人(日本公式がマラソン向けとするのはStrike 2)
  • インターバルなど速いペースで強い反発を求める人
  • 甲が高い、または土踏まず周りの圧迫が気になる人(幅はレギュラーのみ)
  • 未舗装路やトレイルでも使いたい人

日本での発売日・価格・購入先

FASHIONSNAP(2026年2月19日付)とDIME(2月24日付)が、2026年2月に日本で発売されたと報じています。
Globalの技術資料にある発売日も2月19日です。
販売先として報じられたのは、オン フラグシップストア銀座、オン ストア東京キャットストリート、公式オンラインストアと全国の取扱店です。

価格は26,400円(税込)で、日本公式の送料は無料です。

カラー・サイズ展開と在庫

発売時のカラーはメンズがWhite|BlackとBlack|Juniper、ウィメンズがWhite|BlackとJuniper|Limelightで、現在の日本公式にはCeleste|IsleやIvory|Sunstoneなども並んでいます。
サイズはメンズ25〜31.5cm、ウィメンズ22〜28cmです。
2026年10月19日時点の日本公式では、メンズCeleste|Isleの29.5cm以上と、ウィメンズIvory|Sunstoneの27.5cm以上が欠品していました。

サイズ選びと購入前に見ること

2媒体とも長さは表記通りという評価で、普段のサイズが基準になります。
人によって差が出やすいのは土踏まず周りと甲の当たりなので、店頭で履ける場合はその2か所を中心に試すと、レビューの指摘が自分の足に当てはまるか分かります。
日本公式のオンラインストアは未使用なら30日以内の返品に対応しており、室内で履いてから決める方法もあります(限定品などは交換不可)。

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RUN IDEAのシューズ診断で走る目的を選ぶ画面。

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Cloudboom Voltの個別チャートやCloudboom Strike 2の個別チャートから、公式仕様や購入先へ移れます。

シューズ診断では、走る目的・距離・路面・足幅などに答えると、現在の診断対象から条件に合う候補を探せます。
10kmやハーフのレース用と、日々のジョグ用を場面ごとに分けて探せます。

シューズ診断で候補を探す

出典

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この記事を書いた人

2025年5月からランニングを始めました!
ランニング始めた時にランニングシューズによって、走ることの楽しさも変わることにハマり、今では色々なメーカーのランニングシューズ情報を追ってます!

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